2010年3月29日

SmartQ5 FW5.5 日本語化

 2010/3/17に智器公式サイトからUbuntu FW5.5のアップがされていました。
そこで、毎度のごとくFW5.5をSDアップデート+日本語化しました。
SDカードへのパーティション割と必要ファイルの展開は過去記事を参考に、ここでは日本語化する部分だけ記載します。


公式FW5.5はこちらから。

SmartQ5 智器 公式:
http://www.smartdevices.com.cn/support/download/SmartQ5/FirmWare/201003/17-894.html
※非常に時間がかかるのと、転送後エラーが多いです。

他サイトでもFW5.5(他もあります)がダウンロードできます。

http://lib.paguro.ru/~files.lst?recursive
800mhz版:
http://lib.paguro.ru/smartq/firmware/Q5/SmartQ5-v5.5-800.rar
667mhz版:
http://lib.paguro.ru/smartq/firmware/Q5/SmartQ5-v5.5-667.rar

SDブートについて過去記事:

SmartQ5 FW5.0 マルチブート
http://voodooman-smartq5.blogspot.com/2009/10/smartq5-fw50.html

参考資料 Coviaサポートフォーラム(要登録):
Ubuntu v5.2ファームウェアをSDカードにインストールする方法まとめ
http://www.covia.jp/net/bbs/viewtopic.php?f=9&t=326

<FW 5.5 日本語化方法>
※自己責任で実施してください。当方は一切の責任は負いかねます。

■■■ Step 1 ■■■
● SDブート環境を作成。

Linux環境で作業。当方 Ubuntu 8.0.4
SDカードを読み込んで、SDカードにパーティション分けする。
パーティション分けは Gparted を使用。
ターミナルでコマンド作業していく際、テキストツールはデフォルトの gedit を使用。

当方の環境:
8Gb SDカード
パーティション1 3700mb FAT32
パーティション2 3700mb EXT3
パーティション3 残り全部 Linux-Swap

SDカードのデバイス番号を確認。sdbとかsdcとかそれぞれの環境による。
当方デバイス番号 sde
※ 間違っても作業環境Linux側のパーティションをフォーマットとかしないように。

Linux環境のデスクトップにSDカードがマウントされていたら、全てアンマウント。

ターミナルにて以下コマンドを順に作業していく。

$ sudo su
ユーザーパスワードを求められます。パスワード入力後root権限になる。

# sudo mount /dev/sde1 /mnt
# sudo mkdir /mnt/boot
# sudo cp zimage initramfs.igz menu.lst bgbmp.bmp4 ubuntu.bmp4 /mnt/boot
# sudo umount /mnt

# sudo mount /dev/sde2 /mnt
# sudo tar xvzpf rootfs.tar.gz -C /mnt/
# sudo tar xvzpf homefs.tar.gz -C /mnt/home

# sudo gedit /mnt/etc/fstab
fstab書類を以下内容に変更。
proc /proc proc defaults 0 0
/dev/mmcblk1p2 / ext3 relatime 0 1
/dev/mmcblk1p3 none swap sw 0 0

# sudo gedit /mnt/etc/apt/sources.list
sources.lstファイルの表記を以下URLに修正。


v5.5の場合はこちら
deb http://ports.ubuntu.com karmic main universe restricted multiverse

======================================================
これはv5.2の場合でした。※sq5gogo様有り難うございます。
deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ jaunty main universe restricted multiverse
deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ karmic main universe restricted multiverse
======================================================

$ sudo gedit /mnt/etc/init.d/smartq
「rm -rf /var/log/*」(2箇所)の記述をコメントアウト。「#rm -rf /var/log/*」にする。
「#rm -f /var/reserve/*」「#rm -f /var/cache/apt/archives/*.deb」も同じく。

$ sudo gedit /mnt/usr/local/bin/homelink
「#!/bin/bash」のすぐ下に「exit」と書いて保存。

# mkdir /mnt/usr/share/info
# sync
# umount /mnt

以上、Linuxの作業は終わり。SDカードを抜いて、SmatQ5本体にセット。

■■■ Step 2 ■■■
SmartQ5からSDカードのUbuntuを起動する。
初回は言語セレクトが出るので「English」を選ぶ。
次に、タッチパネル設定に入り、スタイラスのキャリブレーションを設定する。
問題なければ、英語環境にてUbuntu FW5.5が起動。
※ 初回起動はキャリブレーション設定後、落ちるかも・・・

日本語設定が済むまでアプリケーションはまだ使わない方がいいです。
特にGDebiを起動してはいけません。

Wi-Fiの設定を済ませておきます。
省電力設定(太陽アイコン→setup)でAC接続時はスリープしないようにします。

Accessoriesからevilvte起動。Root権限になる。
コード:
$ sudo -s

● 暫定的なロケール設定
コード:
# export LC_ALL="C"

● パッケージ情報を取得
コード:
# apt-get update

● ロケール設定
コード:
# sudo leafpad /etc/default/locale
以下内容に書き換え
==========
LANG="ja_JP.UTF-8"
LC_ALL="ja_JP.UTF-8"
LANGUAGE="ja_JP:ja:en_US:en"
==========

● リブート
# reboot

● 再起動後、再度evilvte起動。Root権限になる。
コード:
$ sudo -s

● いらないパッケージを消去
当方、中国語環境を含め、ワープロアプリabiword、RSSフィードfeedcircuit、pidgin、stardict辞書、transmission、表計算gnumeric、住所録管理osmo、gdebi、ほぼ入れていても使用しないアプリを全て削除。容量に空きを持たす為です。以下コマンドにてここに記載されているアプリが削除されます。
よって、必要な物がある人はコマンドより省いてください。

※以下コマンド使用に注意。
# sudo apt-get --purge remove abiword abiword-common fbreader fcitx feedcircuit language-pack-zh-hans language-pack-zh-hans-base libaiksaurus-1.2-0c2a libaiksaurus-1.2-data libaiksaurusgtk-1.2-0c2a libpurple-bin libpurple0 msn-pecan osmo pidgin pidgin-data stardict stardict-common stardict-gtk transmission transmission-cli transmission-common transmission-gtk gnumeric gnumeric-common gdebi

ちなみに中国語環境とgdebiだけの削除の場合、以下コマンド実行。
# apt-get purge gdebi fcitx language-pack-zh-hans language-pack-zh-hans-base

このアプリ削除のコマンド後、消せないファイルがあります。
なので以下を実行。

# rm -rf /usr/share/locale-langpack/zh_CN
# apt-get autoremove
# apt-get autoclean

● アプリ削除後、WebブラウザーのMidoriが起動しなくなります。よって以下コマンドにて再度必要ファイルをインストール。
※ Coviaフォーラムのsq5gogo様、検証、情報提供有り難うございます。

# apt-get install libicu40 libgsm1 libschroedinger-1.0-0

● Feef Circuitだけ削除したのに、メニューのインターネット項目にアイコンが残っています。よって以下コマンドで削除。

# cd /usr/share/applications/
# rm feedcircuit.desktop

●タイムゾーンの設定
コード:
# dpkg-reconfigure tzdata
Asia/Tokyoを選択
# sudo leafpad /etc/default/rcS
以下の行を変更
==========
UTC=yes
==========

● リブート
コード:
# reboot

● 再起動後、再度evilvte起動。Root権限になる。
コード:
$ sudo -s

●日本語環境の設定
コード:
# sudo leafpad /etc/apt/preferences
後ろに以下の設定を付け足す
==========
Package: libanthy0 anthy
Pin: version 9100h*
Pin-Priority: 1001

Package: im-switch
Pin: version 1.16*
Pin-Priority: 1001

Package: libscim8c2a scim-modules-socket scim-gtk2-immodule scim
Pin: version 1.4.7*
Pin-Priority: 1001

Package: scim-anthy
Pin: version 1.2.7*
Pin-Priority: 1001

Package: scim-bridge-agent scim-bridge-client-gtk scim-bridge-client-qt4
Pin: version 0.4.14*
Pin-Priority: 1001
==========

# apt-get update
# apt-get install scim-anthy language-pack-ja
# exit
$ im-switch -c
6(scim- immodule)を選択

● リブート
コード:
# reboot

これで日本語入力が可能になります。
日本語入力の方法はCtrl+Space又は「中」ボタンで開始。
(最初に入力メソッドからAnthyを選択する)

● 最後に環境設定ファイルをコピー
コード:
$ cp /etc/skel/.bashrc ~/
$ cp /etc/skel/.profile ~/
$ cp /etc/skel/.bash_logout ~/

● マウスカーソルを表示したい場合
コード:
$ sudo leafpad ~/.icons/default/index.theme
コメントアウトする
==========
#Inherits=xcursor-transparent
==========
再起動後に有効。

● おまけ キーボードの「中」とか「符」が気になる方へ
keyboardの「中」とか「符」表記を「日」と「記」修正できます。
以下ファイルを修正します。

$ sudo leafpad /usr/share/matchbox-keyboard/keyboard.xml
$ sudo leafpad /usr/share/matchbox-keyboard/keyboard-finger.xml
$ sudo leafpad /usr/share/matchbox-keyboard/keyboard-trans.xml

leafpadで、「中」を「漢」とか「日」、「符」を「記」に置換して保存。
再起動とか、キーボード選択切り替え後で反映される。

これで日本語を入力できるUbuntu FW5.5環境をSDカード上に構築できます。

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